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イーロン・マスクが被っていたチーズの帽子って何?意外な意味とチーズの種類

daichan

はじめに

2025年3月、実業家イーロン・マスクがウィスコンシン州で開催されたイベントに、なんと**「巨大なチーズの帽子」**を被って登場し、大きな話題となりました。
SNSでは「この帽子は何?」「なぜチーズ?」「どんな意味があるの?」と疑問の声が続出。

この記事では、マスク氏が着用していた**「チーズの帽子」の正体やその由来**、そしてモデルとなったチーズの種類まで、まるっと解説します!


ウィスコンシン州ってどこにあるの?

イーロン・マスクがチーズの帽子を被ったのは「ウィスコンシン州」という場所でのイベントでした。
名前は聞いたことがあっても、「どこにあるの?」という方も多いかもしれません。

以下の地図をご覧ください。赤く強調されている部分がウィスコンシン州です。

ウィスコンシン州はアメリカ中西部に位置し、

  • 東はミシガン湖
  • 北はスペリオル湖
  • 南はイリノイ州
  • 西はミネソタ州とアイオワ州

に囲まれています。

アメリカの中でも自然が豊かで、農業・酪農が盛んな地域。特にチーズの生産量は全米トップクラスで、「チーズの州」として知られています。

▲ ウィスコンシン州はアメリカの中西部。グレートレイクスに面した自然豊かな州です。


チーズの帽子の正体は「チーズヘッド」

イーロン・マスクが被っていたのは、ウィスコンシン州発祥のアイテム**「チーズヘッド(Cheesehead)」と呼ばれる帽子です。
発泡スチロールでできており、見た目は
穴の空いた大きなチーズの塊**のようなデザイン。

もともと「チーズヘッド」は、ウィスコンシン州の人々を揶揄する言葉でした。
チーズの生産量が多いことから「チーズばっかり食べてる田舎者」といった意味合いで、他州の人々が侮辱的に使っていたのです。

しかし地元の人々はその言葉を逆手に取り、誇りとして受け入れ、帽子として商品化。
今では地元の誇りを象徴するアイテムとして、スタジアムでも大人気となりました。


グリーンベイ・パッカーズのファンがなぜ愛用?

ウィスコンシン州グリーンベイを本拠地とするNFLチーム「グリーンベイ・パッカーズ」のファンは、このチーズヘッド帽子を試合観戦時にこぞって被る文化があります。

これは、

  • チーズ=ウィスコンシン州のアイデンティティ
  • 自虐をユーモアに変えた地元愛
  • ファン同士の連帯感を高める演出

といった背景から根付いた習慣です。

チーズの帽子は、単なる応援グッズではなく、**「ウィスコンシン魂の象徴」**とも言える存在なのです。


モデルとなっているチーズの種類は?

実際には発泡スチロール製ですが、チーズヘッドのモデルになっているチーズはズバリ…

**チェダーチーズ(Cheddar Cheese)**です!

理由としては:

  • ウィスコンシン州で最も多く生産されているチーズ
  • オレンジ色の見た目と、穴が空いたようなデザインが特徴
  • 熟成すると少し硬めで、帽子の形にもしやすい

なお、穴のあるチーズと言えば「スイスチーズ(エメンタールなど)」を連想する方もいるかもしれませんが、**帽子の穴はリアルな再現というより“装飾的な演出”**です。

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イーロン・マスクがチーズヘッドを被った理由

マスク氏は2025年、ウィスコンシン州で行われた政治イベントに登壇する際、このチーズヘッド帽子を被って登場しました。

これは、

  • 地元文化へのリスペクト
  • 聴衆との距離を縮める演出
  • SNS映えを狙った戦略

といった意味が込められていたと考えられます。

また、イベントでは帽子にサインをしてファンに投げ込んだり、100万ドルの小切手を手渡すサプライズもあり、会場は大盛り上がりでした。


まとめ:チーズの帽子は“文化”の象徴

イーロン・マスクが被っていた「チーズの帽子」は、ただのジョークグッズではなく、ウィスコンシン州の誇りを象徴するアイコンでした。
そこには、「侮辱を逆手に取ってユーモアに変える強さ」と「地元文化を大切にする精神」が込められています。

マスク氏のような世界的企業家がその文化に敬意を払い、帽子を被ったことは、地元ファンにとって何より嬉しい出来事だったのではないでしょうか。

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年間1000Lの牛乳を消費している牛乳大好き家族の主。牛乳好きを増やす、牛乳嫌いを減らす、牛乳の有用性を広く伝える事を目的として活動中。
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