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冷たい牛乳 vs 温かい牛乳、栄養の違いはある?

daichan

牛乳は、そのまま飲むのはもちろん、温めてホットミルクとして楽しむこともできます。しかし、「温かい牛乳と冷たい牛乳で栄養の違いはあるのか?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、冷たい牛乳と温かい牛乳の栄養の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。


冷たい牛乳と温かい牛乳、栄養価に違いはあるのか?

結論から言うと、冷たい牛乳と温かい牛乳で、基本的な栄養価はほぼ変わりません。牛乳には、カルシウムやタンパク質、脂質、ビタミンなどの栄養素が含まれていますが、温めたからといって大きく変化することはありません。

ただし、加熱の仕方や温度によっては、一部の栄養素に影響が出ることがあります。特に以下の点に注意が必要です。

タンパク質への影響

牛乳に含まれるタンパク質(カゼインやホエイプロテイン)は、加熱によって変性することがあります。特にホエイプロテインは熱に弱く、80℃以上に加熱すると変性しやすくなります。

変性するといっても、栄養価がゼロになるわけではなく、体に吸収される形が変わるだけです。ただし、筋肉の合成を意識してホエイプロテインを摂取したい場合は、冷たい牛乳の方が適しているでしょう。

ビタミンへの影響

牛乳に含まれるビタミンの中で、特に影響を受けるのがビタミンB群とビタミンCです。これらの水溶性ビタミンは熱に弱く、長時間の加熱で減少することがあります。

ただし、牛乳はもともとビタミンCの含有量が少ないため、それほど大きな影響はありません。また、ビタミンB群の減少も短時間の加熱(60〜70℃程度)ならほぼ問題ないレベルです。

カルシウムへの影響

カルシウムは熱に強いため、加熱しても栄養価にほぼ影響はありません。ただし、極端に高温で長時間加熱すると、カルシウムが沈殿しやすくなり、牛乳の風味や口当たりが変わる可能性があります。


冷たい牛乳のメリット・デメリット

冷たい牛乳のメリット

① すっきりとした飲みやすさ
冷たい牛乳は、のどごしがよく、すっきりとした味わいがあります。特に暑い季節には、冷たい牛乳を飲むことでリフレッシュできます。

② 運動後のリカバリーに最適
運動後にタンパク質を効率よく摂取するには、冷たい牛乳の方がホエイプロテインの吸収が良いため、筋トレ後の回復飲料として適しています。

③ 栄養価がそのまま
加熱による栄養素の損失がないため、ビタミンB群やホエイプロテインをしっかり摂取できます。

冷たい牛乳のデメリット

① 胃腸が冷えて負担になることがある
冷たい牛乳は、胃腸が冷えることで消化不良を引き起こす可能性があります。特にお腹が弱い人や、朝一番に飲む場合は注意が必要です。

② 体を冷やしてしまう
冷たい飲み物は体温を下げるため、冷え性の人や冬場にはあまり向いていません


温かい牛乳のメリット・デメリット

温かい牛乳のメリット

① 消化に優しい
温めることで、牛乳の脂肪がやわらかくなり、消化吸収がスムーズになります。特に胃腸が弱い人や、高齢者におすすめです。

② 体が温まる
冷たい牛乳とは反対に、体を温める効果があるため、寒い季節や寝る前に飲むのに適しています。

③ リラックス効果がある
牛乳にはトリプトファンというアミノ酸が含まれており、これが脳内でセロトニン(幸せホルモン)やメラトニン(睡眠ホルモン)に変わることで、リラックス効果や快眠効果をもたらします。温かい牛乳にすることで、さらにその効果が高まります。

温かい牛乳のデメリット

① ビタミンB群が少し減る
加熱の影響でビタミンB群がわずかに減少する可能性があります。ただし、短時間の加熱なら問題ないレベルです。

② 皮膜(膜)ができやすい
牛乳を加熱すると、表面に「膜(スキン)」ができることがあります。これはタンパク質と脂肪が固まったものですが、舌触りが気になる人もいるでしょう。


どちらを選ぶべき?シーン別おすすめ

シーン冷たい牛乳温かい牛乳
運動後◎(ホエイプロテイン吸収)△(吸収が遅い)
朝食時△(胃腸に負担)◎(消化が良い)
リラックスしたい時△(刺激が強い)◎(睡眠・リラックス効果)
暑い日◎(すっきり飲める)△(体が暑くなる)
寒い日△(体が冷える)◎(体が温まる)

まとめ

冷たい牛乳と温かい牛乳では、基本的な栄養価に大きな違いはありません。しかし、加熱によってホエイプロテインやビタミンB群の一部が変化することはあります。

  • 冷たい牛乳は、運動後のタンパク質補給に向いており、すっきりした飲みごたえが魅力。ただし、胃腸が弱い人には負担になることも。
  • 温かい牛乳は、消化が良く、リラックス効果や快眠効果が期待できるため、夜に飲むのがおすすめ。

自分の体調や飲むタイミングに合わせて、冷たい牛乳と温かい牛乳を使い分けてみてください!

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年間1000Lの牛乳を消費している牛乳大好き家族の主。牛乳好きを増やす、牛乳嫌いを減らす、牛乳の有用性を広く伝える事を目的として活動中。
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