中学生でも分かる!生乳と牛乳の違いって?

はじめに
みなさんは「生乳(せいにゅう)」と「牛乳」の違いを知っていますか?どちらも牛からとれるミルクですが、実はちょっと違います。この記事では、それぞれの違いや特徴をわかりやすく説明します。牛乳を選ぶときに役立つ情報も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
生乳とは?
生乳とは、牛からしぼったままのミルクのことです。何の加工もしていないので、栄養がたっぷり含まれています。ただし、衛生上の理由から、そのままでは売ることができません。生乳は乳業メーカーに運ばれ、殺菌や加工をされてから「牛乳」としてスーパーなどに並びます。
生乳の特徴
- 加工なし:しぼりたてで、何も手を加えていない。
- 栄養が豊富:たんぱく質や脂肪分が自然のまま。
- 冷やして保存:雑菌が増えないように低温管理が必要。
- スーパーでは買えない:一般には売られておらず、乳業メーカーが加工する。
牛乳とは?
牛乳とは、生乳を加熱して殺菌したものです。スーパーで売られているのはこの「牛乳」です。加熱処理をすることで、雑菌を減らし、安全に飲めるようにしています。

牛乳の種類
牛乳にはいくつかの種類があり、加工の仕方によって違いがあります。
1. 成分無調整牛乳
生乳100%で、成分をいじらずに殺菌したもの。「牛乳」と表示されています。
2. 低脂肪牛乳・無脂肪牛乳
生乳から脂肪分を一部または全部取り除いた牛乳。カロリーが気になる人向け。
3. 加工乳
生乳に脱脂粉乳やバターを加えて作られた牛乳。調整されているため、味が安定しています。
4. 乳飲料
生乳にカルシウムやビタミンを加えた飲み物。成長期の子どもや健康志向の人におすすめ。
5. 長期保存できる牛乳(LL牛乳)
特殊なパッケージに入れられ、高温で殺菌された牛乳。開ける前なら常温保存ができます。

生乳と牛乳の違い
項目 | 生乳 | 牛乳 |
---|---|---|
どんなもの? | 搾ったままのミルク | 加熱殺菌したミルク |
殺菌処理 | なし | あり(加熱殺菌) |
成分調整 | なし | あり(種類による) |
買える場所 | 直接は買えない | スーパーで買える |
風味 | 自然な味、個体差あり | 安定した味 |
保存 | 要冷蔵、すぐ飲む必要あり | 長持ちするものもある |
牛乳の殺菌方法と違い
牛乳は加熱殺菌されることで安全に飲めるようになります。その方法によって、風味や栄養が変わります。
1. 超高温瞬間殺菌(UHT)
- 130〜150℃で2〜3秒加熱
- スーパーの牛乳の多くがこの方法
- 長持ちするが、風味が少し変わることも
2. 高温短時間殺菌(HTST)
- 72〜75℃で15秒加熱
- 栄養と風味をバランスよく保つ
3. 低温長時間殺菌(LTLT)
- 63〜65℃で30分加熱
- 風味が豊かで、ミルクの本来の味が楽しめる
- 賞味期限は短め

どの牛乳を選べばいい?
どんな牛乳を選べばいいかは、目的によって変わります。
1. 味を楽しみたいなら
低温殺菌(LTLT)の牛乳がおすすめ。本来の風味を味わえます。
2. 栄養をしっかりとりたいなら
成分無調整牛乳がいいでしょう。生乳に近い状態で栄養が豊富です。
3. カロリーが気になるなら
低脂肪や無脂肪牛乳を選ぶと、脂肪分を抑えられます。
4. 保存しやすい牛乳がいいなら
超高温殺菌されたLL牛乳が便利。災害時の備蓄やアウトドアにも向いています。
まとめ
生乳と牛乳の違いを知ることで、自分に合った牛乳を選ぶことができます。
- 生乳は牛からしぼったままのミルク
- 牛乳は加熱され、安全に飲めるようにしたもの
- 牛乳にはいろいろな種類があり、用途に応じて選べる
牛乳を飲むときに、この記事の情報をぜひ役立ててみてください!