ヨーグルトの上に溜まる液体って何?捨てるのはもったいない理由と活用法

ヨーグルトを開けたとき、表面にたまっている透明~薄黄色の液体。「なんとなく気持ち悪い」と思って捨ててしまう人もいるかもしれません。でも、それ…実はとても栄養価が高いんです!
今回は、この液体の正体と、なぜ捨てるのがもったいないのか、さらにはおいしく活用する方法まで詳しく解説します。
その液体の正体は「ホエイ(乳清)」
ヨーグルトの上に浮いてくる液体の正体は、「ホエイ(whey)」または「乳清(にゅうせい)」と呼ばれるものです。これはヨーグルトが発酵する過程で、固形分と分離して出てくる水分です。
「ホエイ」と聞くと、プロテインを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。そう、あの「ホエイプロテイン」の「ホエイ」と同じものなのです。つまり、ヨーグルトの上にたまるホエイも、タンパク質を含んだ栄養たっぷりの液体なんですよ。
ホエイにはどんな栄養が含まれているの?
ホエイには、次のような栄養素が含まれています。
- ホエイプロテイン(乳清タンパク質)
- 体に吸収されやすく、筋肉の合成を助ける。
- 免疫力アップや疲労回復にも効果的。
- ビタミンB群
- エネルギー代謝を助け、疲れにくい体作りをサポート。
- ミネラル(カルシウム・カリウムなど)
- 骨や歯を丈夫にするカルシウムが含まれる。
- カリウムは塩分の排出を助け、むくみ予防にも。
- 乳酸菌
- 腸内環境を整える善玉菌が含まれている。
つまり、ホエイは 美容や健康にとても良い成分 をたっぷり含んでいるのです。捨ててしまうのは本当にもったいないですよね!
なぜホエイが出てくるの?
ホエイが出てくる理由は、ヨーグルトの水分と固形分が分離するからです。特に以下のような場合にホエイが多く出やすくなります。
- 長時間放置したとき
- ヨーグルトを開封したまま時間が経つと、自然に分離が進む。
- 振動や衝撃を受けたとき
- 持ち運んだり、冷蔵庫の中で動かしたりすると分離しやすくなる。
- 低脂肪・無脂肪のヨーグルトの場合
- 脂肪分が少ないヨーグルトはホエイが出やすい。
ホエイが出ても品質にはまったく問題ありません。むしろ、ホエイがあるということは「ちゃんと発酵している証拠」でもあります。
ホエイの活用法5選!
「ホエイが体にいいのはわかったけど、そのまま飲むのはちょっと…」という人もいるかもしれません。そこで、ホエイを無駄なくおいしく活用する方法を紹介します!
1. ヨーグルトに戻して混ぜる
一番簡単なのは、ヨーグルトを食べるときにホエイを混ぜてしまうこと。スプーンで軽くかき混ぜれば、滑らかな食感になります。
2. スムージーやドリンクに
ホエイはほんのり酸味があるので、スムージーやジュースに入れるとさっぱりした味わいになります。例えば、こんな組み合わせがおすすめ。
- バナナ+ホエイ+牛乳 → まろやかな甘さのプロテインスムージー
- オレンジジュース+ホエイ → さっぱりした栄養ドリンク
3. ご飯を炊くときに使う
お米を炊くときにホエイを少し加えると、ふっくら炊き上がります。ホエイの乳酸菌の働きでお米の甘みも引き出されますよ。
4. スープや味噌汁に入れる
ホエイは、スープや味噌汁に加えてもOK。酸味が気になる場合は、少量ずつ加えて調整しましょう。特にポタージュ系のスープに入れるとコクが増します。
5. お肉を漬け込む
ホエイに含まれる乳酸が、お肉を柔らかくする働きを持っています。鶏肉や豚肉をホエイに30分ほど漬けてから焼くと、しっとりジューシーに仕上がります。
ホエイを活用して栄養を無駄なく摂ろう!
これまで何気なく捨てていたホエイですが、実は 栄養価が高く、さまざまな料理にも活用できる ことがわかりましたね。
次にヨーグルトを食べるときは、「ホエイ=栄養の宝庫」だと思って、ぜひ捨てずに活用してみてください!牛乳から作られるヨーグルトの魅力を、もっと深く楽しめるはずです。